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『罪と罰』

「希望は遠い星の光です 絶望を踏み越えた先に本当の人生が待っているんですよ」

(『罪と罰』落合尚之 『漫画アクション』4号 2010.2.2)

ISBN978-4-575-83710-0.jpg


脱エロ・脱社会派以後のアクションにしては珍しく社会派で芯の通ったマンガ『罪と罰』。ひきこもりと援交女子高生といういかにもな設定、相当バタ臭い仕上がりになったキャラクター・心理描写、ドフト・フアンは死んでも評価しないだろうが、世紀の大作と格闘する作者の苦労が垣間見え、毎週楽しみに読んでいる作品(隔週だが)。落合氏が【自身のブログ】で展開する解説も興味深く、少なくとも巷で話題になっている『アイアムアヒーロー』や『自殺島』『闇金ウシジマくん』などよりはよっぽど真剣で好感できる。

頭脳明晰の貧しき青年ラスコーリニコフが偏狭なヒューマニズムから、強欲な金貸しの老婆を殺害。善行のための犯罪のはずが、現場に居合わせた妹まで殺害してしまい、罪の意識が彼を苦しめていく。貧苦に喘ぎながらも自己犠牲を徹底する娼婦ソーニャに心をうたれ、最後には自首する。

台無し感がするものの、ざっくりと本家の粗筋はこんな感じで、本作のオマージュ具合、誰がどうなって何がどうなっているのかは実際に読んでいただきたいが(女子高生「リサ」って!)、ラストのソーニャの感動的なセリフ

『十字路へ行って、みなにお辞儀をして、大地に接吻なさい。あなたは大地にたいしても罪を犯したのです。それから世界じゅうに聞こえるように言いなさい、私は人殺しです!と』

を受けての現代風にアレンジされた落合版に感心。

事件の黒幕が警察内にも手を伸ばし、自首して法廷に立とうとも、口を封じられるに決まっているという前提を用意した上で、検事・五位(ポルフィーリィ)は主人公・弥勒に語りかける。

「まず真犯人が声を上げてももみ消されない環境を事前に整えておくことです/あらかじめ弁護士をつける…/TVやマスコミを味方につけておくなどといったことです/自分の声を社会に届ける手段を確保しておくこと……/衆目の集る開けた場所で声を上げることが出来れば連中もそう簡単に潰しにはかかれない/そして…真犯人としての身の証……殺しの証拠を提示出来るということが重要です/科学的に真偽を判定できる物的証拠が望ましい」

大地に接吻する代わりに、弥勒はどこに接吻するのだろうか。まさかテレビカメラ?

楽しみです。

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