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いいひとはいいね/本日入稿『別冊架空』目次

Ψ『ダヴィンチ』の読者投稿連載「短歌ください」(選者・穂村保)のクオリティがすこぶる高く、毎月楽しみに読んでゐる。

飲みかけのジュースの缶を落としたらガプンと鳴って夏を迎えた(はれやわたる・27歳)

このひとのペンネームのセンスには首を傾げたくなる(まさか本名ではあるまい)。が、平凡すぎる情景描写が、控えめな、その実極めて効果的な筆致の産物であることを解せば、途端に後背の物語の存在がクローズアップされ、当世風の詰らぬ擬音が想像力を刺激してやまなゐ。私はいままで、ガプンと鳴らさないどころか、缶のプル・ノブすらめくらずに夏を消費してしまった。まったく後悔は媚薬のようなものである。

この街の6時のサイレンは半音くるっていると言った先生(さすたけまり・48歳)

未洗練の技巧が醸すあざとさを生理的に受けつけるかどうかが結局は評価の分かれ目だろう。「6時」だの「サイレン」だの「半音」だの、テクニカルに気を取られすぎると、この短歌は隙だらけであるからいくらでも穴が見つかって、本質を見誤る。

選者は「怖い歌」だと読み、「本当に「くるっている」のは「先生」の方かもしれない」とコメントする。確かに字面から、いかにも市川結衣あたりが主演をはりそうなイメージ(つまりホラー映画『サイレン』)がするが、さすがに読みが安易すぎるのではなかろうか。「くるっている」という違和感たっぷりの表記は、暗喩の効果以上に、読み手の存在をアピールしている。私には、おそらくは学童であった幼き日の読み手が「先生」の異常な発言に動揺し、はじめて「世界と自分」という根源的な、出立点の問題に向き合った感動すら伝わってきた気がする。そして、衒いなく向き合える純朴さを羨ましく思った。

Ψ昨日は隅田川の花火大会。東京は例年通りの酷暑だったので、気の合いそうな同僚にこっそりと名句「炎天に一度会ふべき神を待つ」をメール。返信はなかった。いつの間にか毎日飲まないと眠れない体になってしまったが、相手が決定的に不足している。そういう意味でも西野さんの上京を心待ちにしている。

Ψ『別冊架空』は本当にもうすぐ(8月頭予定)らしい。当ブログを引き続き要チェックだ!
別冊架空ロゴのコピー
『別冊架空』 定価500円 84頁 A5版

≪特集 木下竜一 冬の時代≫
幻燈作家・木下竜一のすべてがわかる最初で最後の総力特集!

■新作漫画一挙三作掲載!
『屠殺場へ』『電話相談』『酒蔵の娘』

■木下竜一全作解題
■ロングインタビュー 木下竜一、大いに語る。
■斎藤種魚による論評漫画『あきらめとあこがれ』

■山坂書房の大西真人、未発表作『麻袋』
■『ヒッチハイク』の渡邉和樹、完全新作『橋の下』

Ψ今回アベシン論は載りません。告知しておいてすいません。書き終えているのは本当です。8,000字と結構長い、でもやり直しです。『美代子阿佐ヶ谷気分』を観たら、また新しい疑念が頭に浮かんできました。

Ψ8月は休みがとれるので、九州に『蒸発旅日記』してこようかと画策中。久しぶりの遠出、楽しみです。最大の懸念事項『別冊架空』が終われば、後は静かに現代アートマニア一直線です。月犬さんではないけれども、俳句や短歌もいいなあ。通勤途中に概説本を読んで、吉本隆明を腰をすえて読み直したくなりました。心してインプットに励む予定。
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山下菊二展

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またこの夏がきました。「あけぼの」も展示。

週刊金ゐ國許その二

■公開初日の映画『美代子阿佐ヶ谷気分』を観に渋谷へ。

・「個性的な」作品なので好き嫌いは分かれるだろうが、キャリア全体を俯瞰しての「美代子論」というのは初めてだと思うし、それだけで観る価値有。とくに混迷期を宗教や病気で片付けるのではなく、美代子の存在と絡めて描いたのは慧眼の一語に尽きる。

・高野慎三役と思しき松田(佐野史郎)が「車」の原稿を持ち帰るなかなか希望的なエンドになっているが、現在も連載中の小説、そして『アックス』『幻燈』掲載作が評価に足る出来栄えでないのは明白であるから、ちょっとだけ悲しくなる。

・林静一は役者の才能がある。

・エンドロールで動くアベシンが観られる。

・映画館に行ったら【山本浩司主演の新作ポスター】が貼ってあって、本人が『美代子~』を観に来ていた。

・当日は舞台挨拶があるらしく、外に佐野史郎がいた。

・サイゾーの7月号にアベシンのコメントが掲載されていて、「町田マリーが美代子さんにそっくりでビックリ。特にヌードになった時のスタイルがいいね。顔は美代子さんの若い頃の方がちょっと上だけど(笑)」。(笑)じゃねえだろ!

・美代子Tシャツがほしかったが、2,800円か・・・と思っていたら買わずにでてしまった。

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・その足で【渋谷まんだらけ】へ。アベシンの油絵、原画を観にいく。サイン色紙1,500円と安い。劇場でも、「3回劇場で「美代子阿佐ヶ谷気分」をご覧になったお客様には、安部愼一氏直筆ポストカードをプレゼント中」とあり、今でも絵を描くことは結構あるようだ。

■表参道ビリケンで【菅野修 マスクをつけた肖像画展】を観る。表題の油絵のほかに、表紙に直筆で絵が描かれたノート等。

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■更新していたら、こんな写真。
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愛知・東浦のブドウ畑らしい。医者はどこだ。

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