私金ゐは普段サラリーマンをしております。中古車のディーラーです。
弊社9月が半期の締めにあたり、日々苛烈な営業目標に追われ、とてもとてもブログを書けるような精神状態ではございませんでした。
すっかりご無沙汰してしまいましたが、10月から、架空併走日記として見事な復活を遂げる予定であります。
・・・と、意気込みは十分だったのですが、PCトラブルに巻き込まれ、再開は結局11月になってしまいました。
■9月某日
西野さんの新居であり、今後架空の根城となるべき池上線・久が原に向かう。
私の自宅から40分とそれほど遠くないが、今まで降りたことがなかった。蒲田近辺と聞くから、ああ、暗く悲しい町なのだろうな、さすが西野空男だなと勝手に想像していたのだが、事前のキューポラ的絵図とまったくかけ離れた、非常に暖かな、ほっこりした住宅街であった。
当日はすこぶる晴天で、残暑の日差し厳しく、風がやんだ昼下がりには少し歩くと汗が噴出すほどであった。
それでも町のそこここに緑があり、何たらコーポの前で幼児を抱く若い母親たちを見ると、心が和む。幼児の黄色い帽子が建物の純白に映え、涼しい気持ちがする。たどたどしいピアノが耳に入ってきて、あれは何の練習曲だろうか、傍らの先生の連弾が実にほほえましい。
・・・西野空男は大丈夫であろうか。
こんなに平和な環境で『月刊架空』を作っていたら、気が違ってしまわないだろうか。
失礼ながら、西野さんの新居のイメージは、まさにトイレを改造したような、暗い町に輪をかけて陰鬱としたものであったが、これもまた裏切られることとなった。小奇麗で明るく、清潔そうなアパート。木造モルタルの王国の趣はない。
まだ家具の揃わない部屋は、引越し直後らしく、ダンボールが散逸していた。棚も無いのに鈴木翁二や安部愼一が完備されているとは、さすが北冬作家の面目躍如といったところか。
部屋に入ると、既に撮影が始まっていた。詳しいことはまだオープンできないらしいが、映像関係の人らだという。西野空男という漫画家や、ガロの承継を模索する『架空』の構想に興味を示したという。

私は仕事の関係上、顔を出すわけにはいかないので、部屋の隅っこでおとなしくしていようと思ったのだが、性格上つい口が出てしまい、終いには「ガロではなくて、北冬だろう、つげ義春以後だろう!」と声を荒げ、見事退場となった。彼らのカレハダレデスカ的な表情が不思議と心地よかった。
■10月末日
それにしても、『月刊架空』の行く末は分厚い雨雲に覆われ、一筋の光明も見えない状況が続いているようだ。スポンサードをご検討いただいている個人様やら企業様やらがあるらしいが、具体化には未だ時間を要するらしく、そのフォローもできぬ間に、新たに幾つもの軋轢が生じているという。版権の話、人材の話、業界の話。西野は『架空』でビジネスをするつもりはないらしいが、ビジネスをしている側からすれば、許しえぬ振る舞いもあるのだろう。そして当会も西野に迷惑をかけているというから、本当に申し訳ない。
我が『別冊架空』の売上は芳しくなく、芳しくないどころか惨憺たる状況である。援護射撃で少しでも盛り上げられればと思っていたが、現実はそう甘くない。『走馬燈』も苦戦していると聞く。
ここで道が終わるのか。『架空』の野望は潰えるのか。
じきに背水の冬が到来する。
というわけで、この冬は遅まきながらの『月刊架空』編集作業への協力と同時に、ホームページでの情報開示に注力します。『走馬燈』の公式ホームページを『Web架空』に作る応諾も得て、ようやく足並みが揃ってきたので、なかなか盛り上がっていくんじゃないでしょうか。
ちなみに、
アックス最新号は菅野修特集号でした。単行本『筋子』はB5、『ねじ式』と同じサイズらしい。詳細年譜とか、書影付リストとか、評論が載るんでしょうか。楽しみ。
■今週のあるある
『激昂がんぼ』(原作:田島隆、漫画:東風孝広、イブニング)
面従腹背は役人の基本ですからね
私は現住所が広島県庁職員でも本籍は中央キャリアなんですよ!?
それ相応の術は持ち合わせてるんですよ。